シチュボ台本【夏の終わりと始まり】

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説明

【ダウンロード内容】
●台本テキストファイル
●使用に関するテキストファイル
●サムネ用のタイトル透過画像

【あらすじ】
家が隣同士で幼なじみの高校3年生の2人が高校生最後の夏休みに青春恋愛を謳歌する

【文字数】約3000文字
【目安】10分弱

【台本について】

台本の改変許容範囲
●ストーリーに大きく影響しない範囲の改変は可
●一人称(私、自分の名前など)
●二人称(君、あなた、ファンネームなど)
●語尾や口調

台本の使用可能な範囲
●無料コンテンツとしての利用可(※収益化OK)
✘有料コンテンツとしての利用不可

著作権は放棄していません
✘自作発言不可
✘二次配布不可

BGM・SE
BGM・SEの使用はもちろんOKです
ぜひ活用して没入感を高めて下さい

ロゴ画像
透過ロゴ画像をぜひサムネイルにご活用下さい

台本のテキストファイル
概要欄やコメントに台本を貼るとリスナーが聞いているときにストーリーを追いやすくなると思います。

クレジットは概要欄などに記載して頂けると,とても嬉しいです.

投稿の際には『#台本のタイトル名』のタグを使用して頂けると検索できるので助かります.

以下、台本
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「おはよー!」

「うーん、出てこないな…………」

「おーい! お隣さんの幼なじみが会いに来たよー!」

「あ、やっと出てきた! おはよう!」

「って、眠そうな顔にパジャマ姿で完全に寝起きじゃない」

「いくら夏休みとは言っても私達はもう高校3年生で大学受験もあるんだから夜ふかしもほどほどにね」

「え? 勉強してて寝るのが遅くなったって?」

「そっかー、まぁ君は昔から集中しだしたら周りの声が聞こえなくなるくらい目の前のことに集中するタイプだもんね」

「でも、やっぱり夜ふかしは身体に悪いから夜はちゃんと寝ないとダメだよ!」

「『分かった分かった』って……もう! それ絶対分かってないやつじゃん!」

「こうなったら夜にしっかり寝たかどうか毎朝確認しにくるよ! それでもいいの?」

「『それはそれで助かる』って……私は目覚まし時計じゃないからね!」

「フフフ、君はいくつになっても変わらないなぁ。でも、こんなやり取りも今年で最後だね。頭のいい君は地元から離れた第1希望の大学にきっと合格するだろうし」

「家が隣同士の幼なじみだったから毎朝君に会うのが当たり前過ぎて、来年には離れ離れになるなんて実感が湧かないけどね」

「え? わざわざ家に来たのは何の用なのかって?」

「あ、そうだ、目的を忘れてた! あのね、夏休みに一人で勉強するのに飽きちゃったから一緒に勉強しようって誘いにきたの!」

「部屋で一人でやってたらついつい集中力が切れちゃうから、頭のいい君と一緒にすれば勉強もはかどるかなぁって思って。」

「どうかな? もしかして何か用事があったりする?」

「え、いいの? やったぁ! じゃあ、準備ができたら私の家に来てね。私は先に帰ってるから」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「いらっしゃい! さ、上がって上がって!」

「来てくれてありがとう! 受験勉強にも飽きてきたから助かったよ!」

「ここが私の部屋ね。と言っても、昔はよく遊びに来てたから知ってるよね。さ、座って楽にして。」

「君が私の部屋に来たのってかなり久しぶりだよね。小学生の頃はよく2人で遊んでたけど、中学からは何だか距離ができちゃって2人で会うのは登校する時ぐらいになっちゃったもんね」

「どう? 少しは女の子らしい部屋になったと思わない?」

「そうだねって……リアクション薄くない?」

「まぁいっか、早速勉強しよう!」

◆◆◆◆◆

「ふぅ〜、疲れたぁ〜。ちょっと休憩しよっか」

「って、聞いてる? お〜い、休憩しようよ〜」

「ほんっと、君は集中し出したら止まらないんだから」

「呼んだ私が言うのも変だけど、せっかく年頃の女の子の部屋で二人っきりだって言うのによくも黙々と勉強できるね。ちょっとは緊張したりしないわけ?」

「と言っても、私達みたいな幼なじみの関係で今さら緊張なんてしないか」

「ん? どうしたの? 顔を真っ赤にしちゃって、もしかして部屋が暑かった?」

「『平常心を保つために勉強に集中してた』って……」

「え、それってつまり……え? え?」

「『緊張しない方が無理がある』って」

「嘘……今までそんな素振り、ちっとも無かったじゃない」

「『無邪気な小学生じゃないんだから気持ちを隠すくらいする』って……そ、そりゃそうでしょうけど」

「私は君と距離ができたのは、君に好きな人ができて昔みたいにずっと2人でいて変な噂が立つと困るから距離を置くようになったんだと思ってて……」

「『噂されるのを気にするなら毎日一緒に学校に行ったりしない』って……それもその通りなんだけど! そうなんだけど!」

「わ、私は、私みたいに幼なじみだからって遠慮なくものを言う女の子は可愛げがないし仕方ないなって勝手に思い込んでたから、そんな……」

「………………はっ! ご、ごめん、ちょっとびっくりしちゃって、アハハ……」

「実は私も……いつの間にか君のことを意識するようになった頃から、今までの2人の関係が崩れるのが怖くて、いい距離感が分からなくなっちゃったんだよね」

「そっかぁ、君もそうだったんだね」

「何だか勿体ない事しちゃったね、夏が終わったらいよいよ遊ぶ余裕もなくなるし、来年にはきっと離れ離れになっちゃうし」

「もっと早くお互いの気持ちのすれ違いに気付いてたら、ただ一緒に登校するだけじゃなくて色んな事ができたんだろうなぁ……」

「え? 『だったら今度の夏祭りに2人で一緒に行かないか』って?」

「いいね! それってすごく素敵!」

「今まではそれぞれの友達同士で別々に行ってたから、実は2人で一緒に夏祭りに行ったことなんて無かったもんね」

「楽しみだなぁ、君と2人で夏祭りに行くの」

「そうと決まれば、気兼ねなく夏祭りに行けるように今のうちにしっかり勉強しよ!」

「な、何笑ってるのよ! いいでしょ、今からウキウキしてたって!」

「さ! ほらほら、勉強再開!」

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「誰?……あぁ、君か……いらっしゃい……」

「残念ね、台風で夏祭りが中止なんて……」

「え、大丈夫かって?」

「う〜ん、大丈夫……ではないかなぁ」

「せっかく君と昔みたいに遊んで思い出を作る最後の機会だったのにね」

「私達って本当バカだよね……もっと早く気が付いていれば……」

「もっと……もっともっと……色んな事が出来たのにね」

「夏が終わったら付き合ってるわけでもない私達には思い出を作るための機会も遊ぶ余裕もないし、来年には離れ離れ……」

「悲しいな…………君とのすれ違いがなくなった時にはとっても嬉しかったけど、こんな事ならそのまま方がよかったかもしれないね……」

「え? 『ちょっと散歩に行こう』って……」

「ちょ、ちょっと! 外は台風でしょ、散歩なんて行けるわけが――」

◆◆◆◆◆

「あ、、、台風はもう過ぎてたのね」

「でも、今さらこんな夜中に晴れたところで夏祭りの中止は変わらない……」

「もう夏も終わっちゃうのね……」

「つくづく私達ってタイミングに恵まれてないわね……」

「え? 『でも星空がキレイだよ』って……」

「わぁ、本当ね。台風が過ぎたから余計な雲も無くなって、空が透き通っているおかげで星がとってもよく見える」

「キレイね……」

「夏祭りの花火もキレイでしょうけど、いつでも見れる星空も実はこんなにキレイなのね」

「え? 君は大好きな私と2人っきりで見ているから、こんなにもキレイに見えるって?」

「な、なに恥ずかしい事言ってるのよ、もう!」

「って、さっき私の事、大好きって……」

「『もうすぐ卒業でも、大好きだってはっきり伝えて、ただの幼なじみじゃなくて特別な2人としてどんな些細(ささい)な事でも大切な思い出にしていきたい』って……」

「なによそれ……」

「あ、あれ……おかしいな、涙が……止まらない」

「エヘヘ……嬉しいな」

「君に大好きって言ってもらえて、これからも特別な2人として思い出を作って行きたいって言ってもらえて」

「でも……卒業したらきっと離れ離れになっちゃうよ?」

「え? 『大学が決まって離れ離れになるとしても自分の気持ちは変わらない。それとも離れ離れになったら気持ちまで離れてしまうのか?』って……?」

「そんなことない! 私は……私は君と離れ離れになったとしても君を思う気持ちはきっと変わらない!」

「それに卒業までに君といられる時間が少なくても……私は君と一緒にいたい!」

「そうだね。今からだって遅いなんて事はないよね!」

「ありがとう! 君にそう言ってもらえて、このまま諦めてしまわないでよかった!」

「うん……うん……そうだね」

「夏はもう終わっちゃうけど、これから2人で色んな思い出を作っていこうね!」

「その前に、せっかくだから今はもう少しだけ2人っきりでこの星空を見ていようか……」

「…………そうだ、まだ私からは言ってなかったね」

「大好きだよ」

Fin.

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